車に乗る時、降りる時の静電気。こちらが油断しているところへ、思いがけずバチッ！っときて嫌ですよね。この静電気は、空気の乾燥が主な原因であると言われています。特に冬場などは空気が乾燥しやすいので注意が必要です。

　人間の身体は、着ている服の摩擦や、車のシートとの摩擦などで、電気を溜め込んでしまいます。電気を溜め込んだ物質同士が接触すると放電現象が起こってバチッ！っとなってしまうので、それを防止するためには、放電が起こる前に静電気を逃がしてやればいいわけですね。

　カンタンな静電気対策としては、まず車に乗る時は、車のキーをドアに触れさせてから車に乗るようにする、というのがあります。このときキーの金属部分を持ってドアに触れるようにすると、ちゃんと電気を逃がすことができます。静電気除去用のキーホルダーと似たような効果がありますよ。また車から降りる時は、車から降りる前に車のドア（窓ガラスなどではなく、金属部分）を触りながら降りると、電気を逃がすことができます。静電気が嫌いな人は、夏でも冬でも、車の乗り降りの際にこのようなクセをつけておくといいかもしれませんね。

　さらにウラ技的な方法として、ドアなどに触れるときは手のひらから触れるようにする、というのがあります。これは仮に静電気がバチッ！っときても、敏感な指先とは違って手のひらは比較的鈍感なので、あんまり痛くないというものです。効果は人によって違うかもしれませんが、念には念を、という意味では良いのではないでしょうか。

　また、着ている服の素材によって、身体に電気が溜まりやすい・溜まりにくいというのがあるようです。羊毛や絹、木綿などはプラスに帯電しやすく、アクリルやポリエステルなどはマイナスに帯電しやすいという性質を持っています。プラス同士、あるいはマイナス同士であれば擦れ合っても電気が溜まりません。逆にポリエステルでできた服の上から羊毛でできた服を着ると身体に電気が溜まりやすくなってしまうので、注意が必要です。